子供の頃の写真にも、自分の記憶にも、いつも姉妹のように犬がいました。
子供の頃は雑種で産まれた子だったり、捨て犬の子を連れ帰ったりと、
犬が家にやってくる環境は、現在と随分違っていました。
では、猫はどうだったのか。。。
両親が猫嫌いだったため、どんなに泣き頼んでも猫を家族として
受け入れてもらうことはありませんでした。
(ビーさんがゆめんずハウスに来た初日。
家の裏で産まれた野良猫の子供を捨てに行こうとしていた小学生から譲りうけました)子供の頃は、犬と同じく野良猫や捨て猫によく遭遇しました。
ゆめままの記憶の中で一番辛い思い出は、
無人の神社の境内の下で箱に入れられた数匹の捨て猫。
学校の通学路途中で見つけました。
一日たっても誰も触った様子のないその箱から聞こえてくる泣き声。
無駄だとわかっていても、一匹でもいいから家で飼ってほしいと
両親に泣きながら必死に頼みました。
しかしながら結果は、NO.。
泣きながら元あった場所に、子猫の入った箱を戻しに行きました。
(丁度生後一カ月くらい。。。少量の離乳食が食べられるくらいでした)
それから数日間、子猫たちの声が時間と共に
弱っていく泣き声を聞きながら学校に通いました。
どうか、誰かが助けてくれますように・・・と。
時間と共にかすかな泣き声に変わっていく子猫たちの声。
ある時を境にピタリと聞こえなくなりました。
どうしても気になって境内の下をのぞくと、
箱は戻したままの位置にあります。
そしてそっと中をのぞいてみると、
一匹も減ることなく、みんなが重なるように
一か所に集まって息絶えていました。
(ぬくもりをもとめて、ミルキーさんの隣で大人しくしていたビーさん。
ミルキーさんより小さな身体でした)何匹いたのか今では記憶にありません。
でも、ただただ悲しくて、
家から黙って持ってきたスコップで神社の木の下の
一か所に穴をほり、子猫たちを埋めました。
葬るなんて、奇麗な言葉は使えない。
子供が掘れる浅い浅い穴に数匹寝せて土をかぶせたという感じです。
(我が家には、先住の犬やウサギがいたからでしょうか。そのぬくもりに
安心感をもったビーさんは、すぐに我が家で落ち着きました。
お陰さまで野良猫がり患しやすい病気もなく元気に大きくなることが出来ました)それ以来ゆめままは猫が嫌いになりました。
猫がきらいというよりも、猫を飼っている人、
猫好きと言ってる人が嫌いになりました。
こんなひどいことが出来る人が、猫好きなんて信じられませんでした。
子供ながら、猫には近寄らないと、誓いました。
(過激な誓いですみません。小学生の思いですのでお許しください)
(初代ゆめんずからもすぐに受け入れられ、自然な形で犬猫うさぎの生活が始まりました)
それから何十年も経った後、
ビーさんに出会う前に、怪我を負った猫を助けることになります。
。。。というより、助けようとしたのですが、
保護した数日後、怪我から発症した敗血症でまた猫を見送ることになりました。
その子を見送って約半年後、ビーさんに出会うことになります。
怪我で見送ってた子とそっくりの柄の子猫のビーさん。
神様はもう一度私にその子を助けるチャンスを与えてくれたのかと
思いました。
arupapaも本来猫が不得意だったのですが、説得してビーさんを家族の一員として
迎えいれました。
(ゆめんず劇団のはしり、こんなふざけた写真撮りにもみんなと一緒に付き合いました)ビーさんを迎えて5年後、野良のお母さんにはぐれた
子猫を、ふたたび保護します。
名前を「クゥーちゃんと」仮称で呼びました。
やはり、お母さんを呼ぶ悲壮感あふれる泣き声は、
子供の頃のゆめままの悲しいトラウマとなって、とても辛く聞こえます。
あの時助けられなかった経験が、心のどこかで傷となって
いまだ癒されていません。
その時どうしても、立ち去ることが出来なかった。
(ビーさん以上にやんちゃなクゥーちゃん。
どこに行くかわからないので、しばらくハーネスをつけて
家の中で動き回りました)
これ以上ゆめんずファミリーを増やすことは物理的に無理なのは
わかっていましたので、
(その頃は、先代犬アル・チーズ&ゆめ、ビー、ミルキーがメンバーでした)
かならずなんとかして飼い主を捜すと、心に誓って
家に連れて帰りました。
5年ぶりの子猫。
本当に可愛かった。
猫は、その一生のうち、生後一年が一番かわいいのではないかと
言われるくらい元気で無邪気で、飼い主をお母さんだと思い込んで
ごはんを欲しがったり、チュパチュパお乳を吸うように、洋服をすってきたり
お乳を押すようにモミモミしてきたりと、
犬とは違った子猫の言い表せない可愛さを見ることができます。
お陰さまで保護から2週間、めでたく飼い主が見つかりました。
(何にでも興味深々。ミルキーさんにも熱烈なアピールをしています)野良猫を受け入れてくれる人の難しさをまともに感じた
2週間でした。
犬よりもはるかに猫グッズが売れ、猫カフェが流行り、
ペットブログでも上位は猫ばかり。。。
世の中の人はよほど猫好きが多いのかと勘違いしてしまうほどですが、
いざ猫を飼うとなると、その飼い主をみつけるのは
至難の業です。
(爪とぎの上で寝てしまうクゥ-ちゃん。動き回っていたと思ったら次の瞬間は爆睡(笑))そして、野生の猫社会は、ゆめままの子供の頃とさほど
変わっていない。
町には野良猫をいまだ見かけ、野良猫の子猫がシーズン毎に生れています。
中には、飼い猫の去勢していない雄が、さらに野良の子猫を産ませている。
猫エイズ、白血病等深刻な病気も蔓延している。
(こんな可愛い命が、どんどんこの世に送り出され、不幸な結末をたどっている現実。
どうか、一日もはやくみんなが幸せになれますように。。)猫の現実はいまだとても厳しい環境です。
でもね、YUKARIちゃん、どうか猫を嫌いにならないでね。
今回貴女が、あの子にやってあげたことは、短い間だったけど、
人のぬくもりを知り、愛情をうけ、雨風をしのげる寝床を与えられ、
安心感を持って、天国に行けたと思います。
野良の子猫として産まれ、たった数週間の命だったとしても、
その子も何かしら使命を持って産まれてきたのだと思います。
それはきっと貴女に会い、命の尊さとはかなさと、愛おしく思う
心を教えてくれたのだと思います。
今はとても辛いと思うけど、どうか、猫を、そして、動物を嫌いに
ならないで下さいね。
(この世の命は、一つとして不要なものはない。
この小さな命が、私たちに沢山幸せをもらたし、喜びももたらしてくれることを
一人でも多くの方に知ってもらいたい。。
そんな願いをいだきつつ。。)
そしていつか、あの子が残していった心に感じた思いを、
あの子にしてあげられなかった心残りを、別の形で、
成就してあげてほしいと思います。
助けた子猫ちゃんのご冥福を心から祈りつつ。。。
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職場の同僚YUKARIちゃんが、親が見捨てた子猫を保護し、
約一週間懸命の看病をしたのですが、子猫は元気を取り戻すこと
なく天国に行ってしまいました。
8月末の台風により風雨の激しい時でした。
絶対自宅では飼えないことが分かっていても、
その命を放置することが出来ず、助け出し出来る限りのことを
してあげた貴女の勇気と献身的な姿に頭が下がります。
どうか自分を責めないでね。
そして、彼らの命のすばらしさ、かわいらしさをどうか
しっかりと受け止め、嫌いにならないでほしいと心から願っています。
今日は、日ごろから思っている猫の環境の厳しい現実を
少しだけお伝えしたくて長々と長い文章になってしまいました。
ここまでお読みいただいまして本当に感謝いたします。
野良の世界では日常茶飯事に弱った命は放置されています。
それが自然の摂理なのかもしれません。
ただ、出来るだけそのような不幸な子が産まれないような
社会に一日も早くなって欲しいと心から願わざるをえません。
今回なんとか助けようと頑張ったYUKARIちゃんへ
よくがんばったね、と、お気持ちをいただけましたら、
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